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お元気ですか？ぴろです。
俺の塾の近くに、塾がある。全国的に有名な学習塾だ。ここからちょうど見えるところにあるのだ。この場所に決めるとき、家賃が高くて反対されたと書いたが、この近くに塾があるというのも反対された理由のひとつでもあった。
このあたりに住んでいる子供の数は限られているので、塾が増えると取り合いになってしまう。そうするとお互いつぶれてしまうだろ？というのが反対の理由だ。もっともなようで間違いだ。塾においては近くに作るのは潰し合わないでお互い高めることが出来るんだ。
近くに塾があることの利点を説いて、ここの俺の塾を作ったが、俺の考えは正しかった。なんと、今いる生徒の半分くらいは、近くの塾から転入してきた子たちなのだ。
前回書いたが、塾なんて行きたくない！って生徒は、他に楽しそうな塾を探している。また、成績が上がらない生徒は他に成績が上がりそうな塾を探している。そのタイミングで塾を見つけると入ってしまうんだ。おまえらよっぽどその塾いやだったんだな。よっぽど成績が上がらなかったんだな。よしよし、うちの塾は楽しいぞ～成績が上がるぞ～！！
ただ、そういう時は、変更先の塾が良いか悪いかなんてちゃんと見ないんだ。恋は盲目っていうだろ。塾も一緒だ。衝動買いならぬ衝動入塾だな。
本当にお前らそれで良いのか？本当に今の塾が悪いのか？本当に変わったほうが良くなるのか？ちょっとまて、困ったときほど、ちゃんと塾を探せよ！今通ってる塾より悪いかもしれないぞ！
俺の塾に変わって来てくれる分には、俺はうれしいけど、本当にお前らそれで良いのか？保護者もそれで良いのか？日本はこれでいいのか？？
まあこうやって、お互い塾の不満を持ってやめたやつの受け皿になるんだ。本当はそれぞれの塾が悪いんじゃないんだ。生徒が塾ってものを嫌いなんだ。そういう生徒というのは、本当は塾を変えても同じなんだ。自分が勉強しないのを塾のせいにしているだけなんだ。まあ、そこにつけこんで生徒の取り合いなんだけどな。
ここから見えるあの塾は生徒がたくさん通っている。俺の塾より有名なのもわかっている。何年も前からやっているので定着しているのもわかっている。だけど、たくさん通う生徒が見えるからくやしい。お、中学生だと思って見ていると、ふらふらっとその塾に入っていく。なんかくやしい、とてもくやしいぞ！
何がいいんだあの塾は？こっちのほうがいいに決まってるぞ。その塾なんかやめてこっちに来い！
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